こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
カンパニョーロって聞いたことはありますか?ロードバイクのギアとホイールを中心に製造しているイタリアの老舗メーカーです。自転車部品ではシマノが有名ですが、ロードバイク業界ではそのシマノと人気を二分する存在がカンパニョーロです。
カンパニョーロのイメージは高級感。実際にシマノのギアよりも価格設定が高く、なかなか手が出しづらい憧れのメーカーというイメージを持たれています。
今回、カンパニョーロの最上級グレードでコンポーネントの王様とも言われている、「スーパーレコード」をオーダーいただき、組立をさせていただきました。
目次
コンポーネントとは
自転車のギアシステムやブレーキを総称するフレーズにコンポーネントという言葉があります。様々な部品を構成しているという意味です。ロードバイクや、MTB、クロスバイクのモデルの話になるとコンポーネントという言葉が良く出てくるので、覚えておくと良いかもしれません。
今回で言うと、「カンパニョーロのコンポーネントである、スーパーレコードを組み立てた」という言い方をします。カンパニョーロのコンポーネントは他にも「レコード」、「コーラス」、「ポテンザ」などが存在します。
対してライバルのシマノは「デュラエース」、「アルテグラ」、「105」などのコンポーネントが存在します。シマノ105を使用しているユーザーは非常に多いので聞いたことがあるかもしれませんね。
なぜコンポーネントの王様なのか
スーパーレコードがコンポーネントの王様と言われる理由は価格、性能、デザインの3つが高いレベルのあるからです。スーパーレコードのコンポーネントは総額で30万円以上し、エントリークラスのロードバイクなら3台は買えてしまうくらいの価格なのです。
もちろん価格に対して性能も高く、カーボン素材を多用したり、余分な部分をそぎ落とすことで相当な軽量化も図っています。さらにその軽量化が美しいデザインを生み出しています。
ロードバイクを構成する一つの部品にもかかわらず、一つひとつが作品のような雰囲気を醸し出しているといっても過言ではありません。
では個別に見ていきましょう。
リアディレイラー
徹底的にカーボン素材を使用し軽量化を図ったリアディレイラー。プーリーという歯車にセラミック製の低摩擦ベアリングを使用し回転効率も非常に高くなっています。(参考価格:税抜58,000円)
フロントディレイラー
プレートはカーボン製で、余分な部分は極力なくしたデザイン。(参考価格:21,000円)
クランク
コンポーネントの中で一番重量に差が出るのがクランクです。スーパーレコードはアームの部分がすべてカーボン製に加え、左クランクと接続するスピンドル(手で持ってる部分)は軽さと強度の両立ができるチタン製です。(参考価格:税抜109,000円)
スプロケット
歯が大きいギア(軽いギア)にはチタンを使い、軽量化と耐摩耗性を実現したスプロケットです。(参考価格:税抜48,400円~)
エルゴパワー
エルゴパワーとはシフトレバーのこと。こちらのレバーもカーボン製。(参考価格:税抜54,000円)
ブレーキ
ブレーキは2種類用意されています。リアブレーキがシングルピボットタイプとデュアルピボットの2つです。ブレーキの制動力はデュアルに分がありますが、シングルには軽さという武器があります。(参考価格:税抜36,800円~)
組み立て作業
組立ての様子です。フレームはイタリアンブランドのCARRERA(カレラ)のFIBRA(フィブラ)です。
ホイールもカーボンを選択
スーパーレコードの組立てと同じタイミングでホイールも新調していただきました。BORA ULTRA(ボーラ・ウルトラ)です。カンパニョーロのラインナップの中でのトップグレードのホイールでプロ選手も使用度が高いモデルです。
回転性能と空気抵抗の高さが抜群で、ひとこぎするだけでどこまでも進んでいくホイールです。ホイールの回転をつかさどるハブ内にもセラミックベアリングを入れることで低摩擦で高回転を実現したホイールです。(参考価格:税抜349,000円)
完成
スーパーレコードにボーラウルトラの組み合わせなので、完璧な自転車が組みあがった感じですが、カラーリングのバランスもすごく良く、浮いた場所が見当たりません。フィブラはこの組み合わせが前提で生まれたフレームのようですね。
ロードバイクのコンポーネントの他にもMTBももちろんお取り扱いしています。他店やネットで購入したものもお持ち込みいただければ組立いたしますよ。コンポーネントの交換はほぼ車体をバラバラにする作業なので、できればお任せいただきたいところです!