ユーザーにとって非常に魅力的な機能が満載のDi2とワイヤレスユニットの話

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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

シマノが電動式シフト「Di2」をリリースして10年近くが経ちますが、毎年のように便利な機能が追加され、それに比例するようにDi2ユーザーも増え続けています。

最初は電動であることだけで感動していましたが、最近は電動で動くのは当然のごとく、重要なのは電動だからこそできる幅広い機能性が求められています。その機能性の先頭を走り続けているのがシマノDi2でしょう。

さらにスマートフォンやBLUETOOTHをはじめとした無線通信の進化がDi2の機能性の向上に拍車をかけています。その代表例がワイヤレスユニットです。この製品が登場する前まではDi2の設定はUSBケーブルを介しPCを使用することが基本でした。

ワイヤレスユニット EW-WU111

ところが今はスマホやタブレットでDi2設定ができるE-TUBE PROJECTのアプリをダウンロードし、ワイヤレスユニットとペアリングすることで、ライド中でもDi2の設定変更などができるようになっています。

上記画像のように、エレクトリックケーブルの間にワイヤレスユニット(EW-WU111)を設置することで操作が可能になります。

Di2の最新機能には最新のバッテリーが必要

内装バッテリーBT-DN110

また、ここで注意が必要なのは、ワイヤレスユニットをはじめとした最新のDi2機能を使用するには、バッテリーの存在が関係してきます。具体的に、内装バッテリーを使用しているユーザーさんは最新機種のBT-DN110バッテリーが必要になります。

外装用のバッテリーマウントBM-DT100とバッテリー本体

外装バッテリーを使用しているユーザーさんはバッテリー本体ではなく、バッテリーマウントの方を最新のBM-DN100に切り替えなくてはなりません。2017年以降の完成車や単品販売はすでに最新に切り替わっていることが多いので交換の必要はありませんが、ワイヤレスユニットを設置する場合は、バッテリーもしくはマウントの確認をした方がよいと思います。

シンクロナイズドシフトとは

シンクロシフトはE-TUBE PROJECTで設定。

Di2の設定機能として代表的なのが、シンクロナイズドシフト(以下シンクロシフト)の設定です。シンクロシフトとはDi2が同じギア比で最適なチェーンラインを自動的に調整してくれるシステムのこと。

具体的にシンクロシフトにはフルシンクロモードセミシンクロモードの2つのモードが用意されており、フルシンクロモードはリアディレーラーの変速を基準にして、フロントを自動的に変速させ、同じギア比でもより効率の良い歯の組み合わせ(チェーンライン)を選択してくれるモードです。

セミシンクロモードはフロントディレイラーの変速にあわせてリアが1~4段変速するモードであり、変速前のギア比をキープしてくれます。

何枚目のギアの時に自動で前後ディレイラーをシンクロさせるかを上記画像のシンクロシフトマップにて細かく調整することができ、自分にとって使いやすいシンクロシフトを設定することができます。

画像はPCでの設定画面ですが、もちろんワイヤレスユニットを通じて、スマホやタブレットでも設定可能です。

ほかにも様々なDi2の設定がE-TUBE PROJECTを介して行うことができます。Di2はただの電動でシフトミスが少なく便利だなぁと思っていたユーザーさんは、幅広い機能性にびっくりされるでしょう。一気にDi2カスタムの道へと突き進んでしまうかもしれませんね。

次回は、Di2とサイクルコンピューターの連携についてご紹介します。ライドに集中しやすくなる機能が満載です。

それでは。

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