こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
STIレバーからハンドル内を通り、ダウンチューブ内を通り、BB下を通り、リアエンドギリギリのチェーンステーから顔を出す・・・。これは最近のカーボンフレームやカーボンハンドルに多いワイヤーの取り回しです。10年ほど前はまだフレーム内装式が少なかったため、取り付け作業の効率性や変速性能に個体差が出でいませんでしたが、最近のフレームやハンドルはワイヤーの取り回しやセッティングをしっかり行わないと性能ダウンに直結してしまいます。
そういった複雑な構造のフレームやハンドルが増えたことで安定した変速性能や制動力を確保するため、ワイヤーケーブルが進化するのは必然なことだと思います。
超低摩擦表面処理「SIL TEC」
トップの画像はシマノ純正のシフト、ブレーキワイヤーで「SIL TEC」と呼ばれるシマノが提案する超低摩擦表面処理を施したケーブルになります。
一般的なステンレスワイヤーと見た目は変わらないものの、手に取ってみるとさらさらした感触があります。これが低摩擦につながり、ワイヤーのルーティンがタイトになってしまうフレームやハンドル内も滑らかさを確保してくれます。また走行中の汚れをつきにくくする効果もあります。
シフトワイヤーにはDURA ACE、XTR、ULTEGRAグレードであるポリマーコーティングケーブルと105、XTが採用するオプティスリックケーブルがありますが、SIL TECケーブルはまさにその中間に位置するグレードです。実際に価格も中間に位置してます。
また、SIL TECはチェーンにも採用されており、DURA ACE(XTR)、ULTEGRA(XT)の両グレード用もSIL TECです。
ワイヤーは定期的な交換を
コンポーネントのグレードが上がるに従って性能はもちろん上がっていくのですが、それらコンポーネントを動かしているのがワイヤーであることは忘れてはいけません。定期的にワイヤーを交換することでコンポーネント全体の性能維持につながっていくと思います。
ワイヤー交換の目安は最低でも年に1回は交換したいですね。雨天のライドやレースやイベントの参加が多いのであればもっと定期的に交換することをおすすめします。
それでは。
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