こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
画像はシマノのスポーツバイク向け内装ギアコンポーネントであるALFINEアルフィーネ(機械式)です。ハブがディスクブレーキに対応しているなど、幅広いジャンルのフレームに装着が可能です。
内装ギアとは、後ろのハブ本体の内部に構成された歯車を動かすことで変速させるシステムです。シマノ・デュラエースや105等のコンポーネントのリアディレイラーは外装式と呼ばれ区別されています。
シティサイクルに採用されることが多い内装ギアですが、アルフィーネはスポーツバイク向けの内装ギアとして確固たる地位を築いています。
アルフィーネにはワイヤーを使用して変速する機械式とDi2と呼ばれる電動式の2つが存在します。今回は機械式アルフィーネ11速を使用しカスタマイズを進めていきます。
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目次
クロスバイクにもメリットが高いアルフィーネ
アルフィーネをはじめとした内装ギアのコンポーネントは、個人的に通勤でクロスバイクやミニベロを使用しているユーザーさんにおすすめです。その理由として、外装ギアのようなチェーンの脱落が圧倒的に少なく、ギアの調整も比較的容易だからです。
外装ギアの場合、停止中は変速ができないのですが、内装ギアは停止中でも変速ができるという特徴もあります。
アルフィーネにした場合、たいていフロントギアを使用しなくなるため(取付けしない)フレーム全体もすっきりするのもメリット。ギアが11速もあれば通勤や街乗りは十分と言って良いでしょう。
アルフィーネはシティサイクル向けの内装ギアと違って、スポーツバイク向けに作られているため、精度や耐久性が高く、最近需要が伸びているディスクブレーキにも対応できるようになっています。
アルフィーネの基本パーツ
今回のカスタムで用意したパーツは以下の通りです。
内装11速ハブ(シマノSG-S700)
内装11速シフトレバー(シマノSL-S700)
スプロケット(シマノCS-S500)
プーリー等のスモールパーツ
チェーン
その他、フレームによってはチェーンの張りをコントロールするチェーンテンショナーが必要になります。また、スモールパーツの中には、回り止めワッシャーが含まれており、フレームのエンド形状によってそのタイプが異なりますので、選ぶ際には注意が必要です。
回り止めワッシャー
チェーンはシマノ純正の9速を使用します。アルフィーネは11速ですが内装ギアなので、外装用の11速チェーン(デュラエースや105等)を選ばないようこちらも注意です。
ホイール組み
アルフィーネ11速を導入する際、ほとんどの場合ホイール組からはじまります。アルフィーネハブがアッセンブルされた完組ホイールが販売されているケースもありますが、他のショップでもたいていホイール組を行うと思います。
組み方はシマノが推奨しているディスクブレーキのホイールを組む時と同じ方法で行います。
アルフィーネのギア調整方法
アルフィーネも含めて内装ギアは、調整が容易であることがメリットです。機械式の場合、シフトレバーを6速目に設定して、画像のように上下の黄色の印が一致するようにワイヤーを調節するだけで、変速性能が出ます。
機械式の外装ギアのように経験がものを言うワイヤーの細かな張りの調整は必要ないんです。
ミニベロにアルフィーネをアッセンブル
今回カスタムさせていただいたフレームはキャノンデールのフーリガン。小径車の中でも個性的なルックスではありますが、非常に軽量なアルミフレームを使用しているため、キャノンデールのアルミ技術の高さををうかがい知ることができます。
アルフィーネの内装ハブは重量にデメッリットがありますが、変速音は外装と比べて格段に静かで変速のタイミングも非常にスムーズです。外装ギアはいわゆるチェーンを脱線させて変速させるため、金属音が必ず鳴ってしまうのですが、アルフィーネの場合、ハブ内で変速しているということもあり、走行中はそのような音が聞こえづらく静寂性を感じます。
シフトレバーは非常にシンプルな仕様。先述の通り、中間ギアに位置する6速でギアの調整を行います。
アルフィーネと直接関連はありませんが、キャノンデールの代名詞である片持ちフォークはこのミニベロのフーリガンでも採用されています。
最後に
話は少しそれますが、現在MTBシーンではフロントシングルギアの自転車が増えてきています。オフロードでのチェーン脱落等のトラブルを防止するにはフロントギアがそもそもない方が良いという考え方でもあります。
フロントギアがシングルになることで後のギアの数が多ければ多いほど幅広い漕ぎ心地が可能となりメリットは高まります。操作もシンプルになるでしょう。
街乗りで使うスポーツバイクもシンプルであり、機能性が高いコンポーネントが一番必要とされるような気がします。さらにトラブルが少なくメンテナンス頻度も外装に比べて少ない内装ギアシステムは、ユーザーさんに認知されていないだけで実はピッタリではないでしょうか。
アルフィーネカスタムは機械式、電動式ともに随時承っています。悩んでいる方、ぜひお問い合わせください。お待ちしております!
それでは。
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