こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
今回は意外と今まで紹介していなかった、ロードバイクのチューブ交換です。
ロードバイクのチューブはシティサイクルのチューブよりも薄いため作業に神経を使うんですよね。今回はチューブ交換の工程を細かくステップを踏みながら解説していきます。
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目次
パンクをしたら修理よりもチューブ交換
色々なサイトを見ると、ロードバイクのタイヤがパンクした時の対処方法として、パンクの原因となった場所を突き止めてパッチを貼る修理と、パンクしたチューブはもう使用せず、新しいチューブに交換する2通りが紹介されています。
ロードバイクで走行中にパンクした場合、私は後者をおすすめしています。なぜかというとパンクの状況によってはパッチで修理しきれないケースがあることと、パンクの原因である穴を特定するのに時間を要すからです。
また、穴は1か所だけとは限りません。踏んだ異物によってはチューブに穴が無数に開いてしまうこともあり、すべての穴を特定するのは難しいのです。
新しいタイヤに交換するときはチューブも一緒に交換
パンクとは関係なく、新しいタイヤに交換するときも、一緒にチューブを交換することをおすすめしています。なぜかというとチューブは時間が経つにつれゴム質が伸びて薄くなっていきます。(タイヤも同様)
新しいタイヤを取り付けるときに、伸びきったチューブをそのまま使用すると、タイヤを上手くはめられないケースが出てきます。サイズ標記は同じでも薄く伸びきったチューブは一回り大きくなってしまい、はめづらくなっているのです。
上が薄く伸びたチューブ、下が新品のチューブです。厚みの違いがわかると思います。上は伸びただけではなく、チューブに擦れたような傷が入っています。これがパンクの原因になります。
ステップを踏んでチューブ交換
ではここから私が行うチューブ交換の方法をご紹介します。今回使用するアイテムは以下の通りです。
交換用のチューブ
700×23c対応のチューブです。バルブ長は48mmです。バルブ長は使用しているホイールのリムの高さに合わせて決めます。バルブ長は他にも60mmや80mmなどのラインナップがあります。
タイヤレバー
タイヤを外すための工具です。2本、もしくは3本セットで使用します。今回は3本セットを使用。
空気入れ(フロアポンプ)
空気入れはフロアポンプを使用しましょう。携帯用は何度もポンピングしないといけませんので大変です。また空気圧が確認できる空気圧系がついているポンプがベストです。
1.空気を抜く
チューブ交換、またはタイヤも交換する時はまず空気を抜きます。この時点ですでにパンクしていたらこの作業は必要ありません。
2.タイヤレバーを使いタイヤを外していく
バルブ(空気口)のすぐ横からタイヤレバーを使ってタイヤの片側を外していきます。
タイヤレバーは様々のものが販売されていますが、私がおすすめするのは、タイヤを外したときにタイヤレバーの反対側をスポークに引っ掛けることができるものです。これならタイヤを外してすぐに固定できるので、タイヤを外す作業がしやすくなります。
タイヤレバーでタイヤの片側を半分以上外すことが出来たら、それ以降は手で外すことができるでしょう。
画像ではちょっとわかりにくいですが、タイヤの片側が外れた様子です。
3.タイヤからチューブを抜く
タイヤの片側が外れているので、チューブは簡単に取れます。まれにタイヤとチューブがゴムの粘着でくっついてしまうケースがありますが、無理に引っ張るとチューブが破ける可能性があるのでゆっくりはがしてください。
最後にバルブを抜けば、タイヤからチューブが完全に外れます。
使用していたチューブも交換用と同じ軽量チューブです。SUPER-THINと表記されています。
4.交換用のチューブに空気を入れる
交換チューブをタイヤに入れる作業です。ここからが本番と言っても良いでしょう。
チューブをタイヤに入れる前に、やってほしいことがあります。それはチューブに少量の空気を入れることです。これをすることで、タイヤに入れるときにチューブにしわが出来たり、ねじれたりしにくくなるのです。慣れてくれば必要ない工程ですが、初めての頃は少量の空気を入れておいた方が失敗のリスクが減ります。
量としては、空気入れを2回ポンピングするくらいで十分です。あまり入れすぎると根本的にタイヤに入らなくなります。
5.バルブから入れていく
バルブ部分からチューブを入れていきます。
タイヤをはめる前に、チューブをタイヤ全体に入れていきます。この時にタイヤの中に隠すように入れると、タイヤがはめやすくなります。
6.タイヤをはめ込む
タイヤをはめ込むコツは、手のひらに力を入れること。よく指で入れている人もいますが、硬いタイヤになると指では入らないことが多いので私は手のひらを使って押し込みます。
はめるのが難しいのが、最後の部分です。ここも指ではなく手のひらでグイッと押し込みます。
それでも固くて入らなければ、このようにホイールに覆いかぶさるように作業すると力が入ります。試してみてください。
7.ねじれ、噛みこみがないかチェック
タイヤをホイールにはめ込んだら、中のチューブがタイヤに噛みこんでいないか、チューブがねじれて入っていないかを確認します。この時に、先程行ったあらかじめチューブに空気を入れておくとチューブのねじれの防止につながるのです。
バルブ部分も噛みこみがないかチェックします。
8.空気を入れて完成
タイヤの適正空気圧をしっかり確認してOKならば完成です。
反復練習が大事
以上が「ステップを踏んで解説 ロードバイクのチューブ交換の方法」でした。慣れているユーザーさんはもっとやりやす方法を見つけているかもしれませんが、初めての方はこれを参考にしてみたらいかがでしょうか。
またチューブ交換やタイヤ交換は反復練習をすることで、上手くなる作業です。たとえパンクしなくても定期的に練習することをおすすめします。
それでは。