こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
セラミックベアリングと聞いて、ロードバイクやトライアスロンを本格的楽しんでいる方は、だれもが耳にしたことがあると思います。通常のスチールベアリングよりも摩擦抵抗が少なく非常になめらかな回転を保証するベアリングです。
ここ数年人気のカスタムが各パーツのセラミックベアリング化です。主にBB、ハブ、リアディレイラープーリーに採用されるのですが、回転効率が高いため、「スピードがアップした」、「ケイデンスが向上した」、「ロングライドで疲れにくくなった」など効果を実感できたという声をよく聞きます。
今回はその中でもディレイラープーリーのセラミックベアリング化についてご紹介します。いわゆるビッグプーリー化です。
目次
ビッグプーリー化とは
ビッグプーリー化とはリアディレイラーの上下に設置されてる2つの歯車(ガイドプーリーとテンションプーリー)を大きくするカスタムです。チェーンの抵抗は、S字を描く上下プーリーの部分で一番大きくなります。この抵抗を少なくするためにプーリーを大口径化することでS字を緩やかにし、抵抗を抑えることができます。
また、プーリーが大きくなることで、小さい時よりも回転数が少なくなるので、プーリーのベアリングの負担が軽減され、抵抗が減っていきます。
ビッグプーリー化することで摩擦抵抗が減り、さらにプーリーにセラミックベアリングをアッセンブルすることでより回転効率を求めることができます。
しかし、ビッグプーリーにすることでデメリットもあります。ビッグプーリーはあくまでカスタムパーツのため、シマノをはじめとしたコンポーネントメーカーが製造しておらず、サードパーティーのパーツブランドがリリースしています。
そのためメーカーによっては変速性能が純正の時よりも低下してしまう可能性があるのです。摩擦抵抗を減らせても変速性能が悪くなってしまっては本末転倒ですので、選ぶ際にはそれなりの理解は必要かもしれません。
カスタムパーツブランド「RIDEA」のビッグプーリー
今回、台湾のカスタムパーツブランドである「RIDEA」のビッグプーリー(C35フルセラミック)をカスタムさせていただきました。RIDEA C35はガイドプーリーが13T、テンションプーリー15Tです。この13、15Tの組み合わせがビッグプーリーで基本形です。それ以上の大きさのモデルはさらなる摩擦抵抗の軽減が期待できますが、その分変速性能に影響が出ることにつながります。
プーリー単体で見ていくとセラミックベアリングの回転力にまず驚きます。
セラミックベアリングが入った15Tのテンションプーリーです。。RIDEAのセラミックベアリングはカンパニョーロのCULTベアリングと同じようにオイルやグリスを必要としないため汚れにくく(定期的なクリーニングはもちろん必要)、非常にさらさらとした動きです。シマノの純正プーリーをこのように回してもせいぜい5秒程度ですのでどれだけすごいのかお分かりいただけると思います。
ビッグプーリーをディレイラーにアッセンブルするには、純正のディレイラーを分解する必要があります。具体的にはケージを外しビッグプーリーと専用のケージに交換します。
気になる変速性能は
取り付けるとこのようになります。肝心の変速性能はREDIAのT35 の場合、シマノ純正の時と変速性能は変わらず、ストレスなくサクサクと変速してくれました(Di2による検証です)。このレベルなら安心しておすすめすることができますね。
RIDEAのビッグプーリーの価格
最後に一番大事とも言ってよい価格ですね。
RIDEA C35 フルセラミックビッグプーリー:税別30,000円(取り付け工賃別途)
う~んそれなりの価格はします。モデル違いによってはもう少しリーズナブルなアイテムもあるので、お問い合わせいただければと思います。
RIDEA公式HP
それでは。
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