こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するロードバイクのメンテナンス、カスタマイズ専門店です。
ロードバイクだけでなくスポーツ自転車を所有していると、ギアの不調で歯飛びが発生した経験は必ずと言っていいほどあると思います。もちろん私も。
このような症状が出た場合は、ワイヤーケーブルの伸び、劣化、チェーン、スプロケット、プーリー、チェーンリングの摩耗、劣化、ディレイラーハンガーの変形などが原因で起こることが考えられます。しかしこれらをチェックしても歯飛びが一向に収まらないと悩んでいるユーザーさんがVIKINGへいらっしゃいました。
結論として今回の原因は全く異なったレアケースでした。それは「スターラチェットの摩耗」です。ユーザーさんはDT SWISSハブを使用していて、そのハブはスターラチェット60Tがアッセンブルされていました。60Tは現行モデルでは存在しておらず、かなり前のモデルであり、ホイール自体も中古で手に入れたようでした。
画像見ていただくと、金色のスターラチェットが削れて色が剥げている部分が分かると思います。この摩耗が限界を超え、ペダルを踏みこんだ時に歯飛びを起こしていました。スターラチェットに行き着いた要因として自転車を止めて、手でペダルをゆっくり回してみるとかすかなガタと軋み音を感じたため、もしかしたらハブの中ではないかと疑ったためです。
※以前、スターラチェット専用グリスを必要以上に塗りすぎると歯飛びが起きるとメーカーから公式アナウンスがありましたが、今回はスターラチェットの摩耗が原因であり、それとは異なるケースでした。
早速、在庫で持っていた18Tのスターラチェットに交換すると、完全に歯飛びは消え去りました。使用期間や過去のユーザーさんが分からないようなケースは、このような特殊なトラブル、悩みも発生するのだと非常に勉強になった次第です。
メンテナンスやカスタムでお悩みでしたら、一度VIKING the MAINTENACEへご相談、お問い合わせいただけましたら幸いです。
それでは。