こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するロードバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
今回はグランツールでおなじみ泣く子も黙る最強チーム「チームイネオス」が駆るピナレロ・ドグマF12ディスクのフレームセットの組み立てです。同社がリリースする渾身のフラッグシップモデルですね。
目次
ケーブル完全内装式フレーム
ハンドルはピナレロ傘下のパーツブランド「MOST」のステム一体型ハンドル。
逆光になり画像が見えにくくなっていますが、ケーブルはハンドル裏を通り、ステム内部に流れていきます。
ステム内部から今度はヘッドパーツの脇を通りヘッドチューブからダウンチューブへとつながっていきます。
正面から見るとケーブルのこのような流れです。
今回のメインコンポーネントはシマノ・デュラエースR9170シリーズ。Di2の油圧ディスク仕様です。Di2をつかさどるジャンクションAはダウンチューブ上にあけられた穴の中に埋め込む形です。この方法はBMCなども採用していますね。バーエンドにジャンクションAを設置するよりも使い勝手が良く、個人的に組む側としてもこちらの方がやりやすい印象です。
画像にもあるワイヤレスユニット(EW-WU111)は今回ダウンチューブ内に格納してしまいます。
ドグマF12のような完全内装フレームにおいて、このようなケーブル配線が作業のハイライトとなり一番時間を費やす部分でもあります。
油圧ディスクブレーキシステムのブリーディングとコンポーネント組み付け
Di2ケーブルとディスクブレーキホースの配線が終了後はディスクブレーキのブリーディング(オイル充填)です。
VIKINGで作業するディスクブレーキの中でもやはり一番多いのはシマノ。「ワンウェイブリーディングシステム」といって油圧ブレーキシステムの中にたまる気泡をうまく乗り除くことができる構造で、作業は非常にしやすいです。
オイルはピンク色をしているシマノ純正ミネラルオイルを使用。ディスクブレーキのオイルに関しては純正オイルを使うのがマストです。ちなみにSRAM製のディスクブレーキはDOT系オイルを使用するため、シマノとオイルの性質が異なります。もちろんシマノのディスクブレーキシステムには使用できません。
メインコンポーネントの組み付けが完了。あとはホイールの装着とブレーキパッド調整のみ。ほとんど完成状態となりました。
完璧な足回り ENVE SES3.4ディスク
ホイールはENVEのSES3.4ディスク。フロント38㎜、リア42㎜のコンビネーションです。ENVEは世界最高のカーボンファイバー製品を製造する熟練した職人が集まるダイナミックなアメリカンブランド。
高級ホイールのイメージがあるため、なかなか手が出しにくいブランドですが、リムの精度は非常に高く、軽さ、剛性、耐久性をすべて兼ね備えた一級品です。
まさに羨望の1台 ドグマF12ディスク チームイネオス完成
ドグマF12ディスク チームイネオスカラー完成です。スペックを簡単にまとめると、
■ シマノデュラエースR9170シリーズ
■ ENVE SES3.4ディスクホイールセット
■ コンチネンタル グランプリ5000CL
■ フィジーク アリオネR1
ボリューム感があり高剛性を感じさせるBB周りですが、BB規格は一貫してITAにこだわっています。
昨今のエアロロードは似通ったデザインが多く、ブランドのオリジナリティ性がやや欠ける印象も否定できませんが、ドグマF12はエアロとオールランドが融合し独自のデザイン性を感じとることができます。
ツール・ド・フランスを何度も制し、一度は乗ってみたいと思われる羨望のバイク「ドグマ」。その最新モデルである「ドグマF12ディスク」を今回組ませていただきました。
フレームセットからの組み付け料金、納期
VIKINGではロードバイクの組み付け作業を随時承っています。フレーム、もしくはパーツのお持ち込みも歓迎です。お気軽にお問い合わせください。
作業工賃:25,000円(税別)~
作業期間:1週間から10日
作業工賃はフレームセットの使用により幅が出てきます。例えばリムブレーキ、ディスクブレーキ、ケーブル完全内装式フレームで工賃が異なります。詳しくはお問い合わせください。
また、ロードバイク、ミニベロ、クロスバイク、シングルスピードなどジャンル問わずフルメンテナンス、オーバーホールを承りますので、こちらもお気軽にお問い合わせお待ちしております。
それでは。
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