DT SWISS,シマノXT,アルテグラ…クロスバイクをハイスペックな通勤仕様にカスタム。

シェアする

ユーザーさんのご要望にお応えしてこのようなクロスバイクのカスタムを行いました。通勤仕様でよりスピーディかつ快適性、さらには軽さを求めた贅沢仕様のクロスバイクが出来上がりました。

ベースのフレームがこちらドイツの総合バイクブランド「センチュリオン」のクロスラインと呼ばれるクロスバイクです。コンポーネントを交換しリアの11速化。すべてのコンディションで安定したブレーキングが可能な油圧ディスクブレーキ。軽量かつ回転性能を重視した手組ホイール。以上の3つを軸にカスタムさせていただきました。

ロードとMTBのミックスコンポーネント

ギア回りのカスタムをするうえで、ロードバイクのシリーズであるアルテグラや105で統一しようと考えたのですが、フレーム規格に問題があったため、MTB規格のXTグレードも入れることになりました。

規格の問題とは、フレームのBBのシェル幅が73㎜だったため。73㎜はMTB独自規格でロードバイクのBBやクランクがどうしても取り付けできないのです。

アウターが48TあるトリプルのXTクランクを採用。チェーンガードもついており、通勤に気を使った仕様です。トリプルギアと聞くとどうしても変速性能がイマイチと感じている経験者は多いのではないでしょうか。しかしXTのトリプルクランクとフロントディレイラー、シフターをすべてXTで統一することで、非常に快適な変速が実現できます。

リアディレイラーはロードバイクコンポーネントのアルテグラR8000シリーズをアッセンブル。

絶対的な制動力とコントロール性

ディスクブレーキはXTグレードを採用。XTの油圧ディスクブレーキはレバーをしっかり引けばガツンと効く圧倒的な制動力もさることながら、レバーの引き具合で制動力を微妙にコントロールすることも可能。

ディスクブレーキパッドにはギザギザした形状のフィンがついており、これがブレーキング時の熱を逃がす効果があり、結果的に制動力の安定につながっています。

シマノの油圧ディスクブレーキのオイルはピンク色。こまめなメンテナンスは必要ありませんが、年1回くらいの定期的なオイル交換は必要です。ブレーキホース内に空気や汚れが混じってしまうと制動力の低下とブレーキのタッチもゆるくなってくるからです。

DT SWISSで軽量ディスクホイールを手組み

ホイールといえばすでに出来上がっている完組ホイールを購入するユーザーさんが圧倒的に多いと思います。今回もカンパニョーロのZONDA(ゾンダ)などコストパフォーマンスが高いホイールも選択肢に入れましたが、ユーザーさんの高性能な手組ホイールを使ってみたいというご要望からDT SWISSのRR411DBリム240Sハブの組み合わせでディスクホイールを組ませていただきました。

RR411DBはヒルクライムにも適したリムハイトが低めの軽量リムです。ワイドリム設計なので、25C~28Cのタイヤが理想的な組み合わせです。ディスク用のリムはアルミリムにあるようなシルバーのブレーキサイドがないため、フルカーボンリムのようなイメージになりますね。

チューブレスレディリムでもあるので、専用のバルブセットとリムテープを使用することでチューブレス化が可能です。

RR411DBには専用のニップルが付属しており、これを使用してホイールを組んでいきます。名前は“プロロック スクオルクス プロヘッド ニップル”と長いですが、非常に組みやすく、専用工具を使用すれば、アルミニップルなめも防ぐことができます。

タイヤはコンチネンタルのグランプリ4シーズンでマルチコンディションに対応できる万能モデルです。

DT SWISS の240Sハブは長年同社のハブの上位グレードとして君臨するモデルです。DT SWIISで開発されたテクノロジーは240Sを介して各モデルに広がっていきます。なめらかな回転性能は完組ホイールメーカーもハブに採用するなど大きな信頼性があります。

スターラチェット機構や工具不要で分解ができるなどメンテナンス性にも非常に優れたハブです。

Twitter:@viking1484
Facebook:Viking The Maintenance

Sponsered Link







コメントの入力は終了しました。