こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
個人用のロードバイクヘルメットの耐用年数がオーバーし、早急に新しいヘルメットを入手しなくてはいけなかったのですが、なかなか満足するモデルに巡り合うことができず、ズルズル経過してしまいました。
しかし、ようやくベストに近いヘルメット見つけたのでここで紹介したいと思います。皆さんのヘルメット選びの参考にもなるかもしれません。
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目次
日本人の頭部にフィットするKARMOR
私の頭の形状は典型的なアジア人型です。アジア人型とは頭部がより円形になっており、さらに側頭部が張り出しているのが大きな特徴です。この特徴のせいでプロのロードレーサーがかぶってるようなヨーロッパ系のヘルメットがなかなかフィットしませんでした。
また、フィットしたと思っても鏡を見たらキノコのような形に見えたりと、残念なことも数知れず。そんな中、KARMOR(カーマー)というブランドが目に入ってきました。
KARMOR(カーマー)のヘルメットは約4万人(うち日本人が2万人)ものアジア人の頭の形状をリサーチしたうえで設計・開発されています。いわゆる前述した「円形で側頭部が張り出している形状」を研究したわけです。それらの統計を取ってアジア人、とりわけ日本人の頭に形に合ったベストなヘルメットを作り出しました。
さらにヘルメットをかぶった時のデメリット、不満な点として、頭ががキノコのような状態に見えてしまう事ですよね。このキノコ対策にもしっかり対応しているのがKARMORです。具体的にヘルメットのベースとなる発砲スチロールの量や強度を調整し側頭部の部分をスマートに設計しています。
右がKARMOR(カーマー)、左が比較的アジアンフィットと言われているKASKのVERTIGOというモデルです。KARMORの方が若干側頭部の張り出しが抑えられています。この数ミリの違いがキノコになるかならないかの境界線なのです。鏡で自分の頭を見たときにキノコ型ではなく、すっきりとしたシルエットが確認できるはずです。
また、ヨーロッパブランドでもアジア人向けのヘルメットをリリースしているメーカーもありますが、KARMORはアジア人向け(とりわけ日本人向け)のヘルメットの開発を徹底しているため、欧米向けのラインナップがないのも大きな特徴です。
それではKARMORを詳しく見ていきます。
エアロダイナミクスと通気性の両立
KARMOR melano 参考価格:税別22,000円
今回オーダーしたのがすでに画像で紹介しているエアロモデルmelano(メラーノ)です。エアロ効果と通気性を高いバランスで両立したヘルメットです。
後頭部の通気口は非常に大胆に穴が空けられ、エアロモデルのデメリットであるヘルメット内の蒸れの解消が期待できます。
競合ブランドにも勝る軽量性
エアロデザインのヘルメットはベンチレーション(通気口)がどうしても少なくなってしまうため、重量も重くなってしまう傾向があります。しかし、KARMOR melanoは重量の面においても克服しています。
Lサイズで265gです。通常のベンチレーションの多いヘルメットと比較するとピンとこないかもしれませんが、競合ブランドのエアロデザインのヘルメットの重量(実測ではなくカタログ値)で比較してみると、
KASK INFINITY:310g(Mサイズ)
MET STAR PRO SHIELD:280g(Mサイズ)
GIRO VANQUISH MIPS WF:305g
MET MANTA:200g(Mサイズ)
LAZER BULLET:315g
METのMANTAは非常に軽量にできていますが、それ以外の競合メーカーよりもmelano(メラーノ)の方が軽量だということがわかると思います。KARMORはまだメジャーブランドとは言えませんが、軽量面では他社よりも先を行っているのは間違いありません。
BOAアジャスターを採用した高機能なサイズ調整
かぶった時のフィット感もヘルメットには非常に重要です。長時間のライドになると疲労からくる肩や首にコリやしびれが起きやすくなります。ヘルメットがしっかり頭にフィットしていると、これらの疲労感を軽減することにもつながるのです。
KARMORのmelanoはフィット感を出すために、ビンディングシューズにも多く採用されるBOAアジャスターを取り入れています。後頭部に細い2本のワイヤーが走っており、このワイヤーを張ったり、緩めたりすることでフィット感を出します。
さらにフィット感を高めるため、後頭部が当たる部分には厚みのあるパッドを配置。軽量系のヘルメットはこの辺りは簡素化されてしまいますが、KARMOR melano は違います。
もちろん後頭部以外の部分にも厚みのあるパッドは配置されています。特におでこの部分はかなり汗が溜まるところなので、厚みがあると吸収力も高くなり非常に快適です。もちろんパッドを取り外し洗濯も可能です。また、換えパッドも付属してくるので交換も容易なのです。
最後に
KARMORはアジア人が最適なフィットを感じられ、見た目もスマートなデザインを追求したヘルメットブランドです。karmorというブランド名の由来は、ドイツ語で「頭」という意味を持つ「KOPF」と、鎧を意味する「ARMOR」という言葉が掛け合わせたもの。ヘルメットブランドとしてふさわしい名前であることに異論はありませんね。
ヘルメット選びに悩んでいるかた、次のヘルメットをどうしようかと思っているユーザーさんの参考になればと思います。
それでは。
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