FFDWホイールのDT SWISS ハブのスターラチェット機構のグリスアップとメンテナンス

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こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。

今回はFFWD(ファストフォワード)のホイールのメンテナンスをさせていただきました。FFWD はカーボンホイールのスペシャリストとして2006年にオランダに誕生したハイスピードホイールブランドです。ロードバイクホイールだけでなく、シクロクロスやトライアスロン用のホイール製造にも積極的です。

個人的には非常に耐久性の高いホイールラインナップという印象を持ってます。

DT SWISS 製のハブを採用

ハブはFFWDの独自仕様ではなく、DT SWISS製の350シリーズを採用しています。350はDT SWISSのハブの中では一番ベーシックなモデルですが、内部の構造の一番の特徴はスターラチェットいう呼ばれるDT独自のラチェット機構を持つことです。

画像上のギザギザした2枚の歯車を並べて、ラチェットを構成しています。カンパニョーロやフルクラムのラチェットシステムよりも強度と剛性を狙った作りになっています。

そのためラチェット数が非常に多く、若干回転性能が犠牲になってしまう点はありますが、ヒルクライムなど高トルクをかけるぺダリングには安心してパワーを預けることができます。

また、メンテナンス性(分解しやしさ)も高く、専用工具の登場は一切ありません。

ベアリング以外のパーツを取り外すとこのようなパーツ構成になります。2つのスプリングもしっかりした作りなので、前述のメーカーのように折れたり、紛失したりする心配も少ないですね。

最近はクリスキングやMAVICも同じようなラチェット構造を採用するようになっています。他メーカーも追従する可能性も大いに考えられます。

ベアリング内のグリスの劣化

今回のオーバーホールのきっかけは、以前よりもベアリングの回転が渋く感じてきたからでした。分解してみると、ラチェットによる回転の重さではなく、ハブ内に圧入されているベアリング内部のグリスの劣化が原因でした。

スターラチェットの方のグリスもかなり切れていて、雨で走行したせいもあり、ベアリング内部にも浸水してしまったのだと推測できます。古いグリスを丁寧に除去し、新しいグリスを注入していきます。

再度組付けし、振れ取りへ

各部のクリーニングとグリスアップが終了し、再度組付けに入ります。前述の通り専用工具は一切必要ないですので、組立時間も非常に短くて済みます。

最後に振れ取りを行い完成です。

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