こんにちは。VIKING the MAINTENANCE(バイキング・ザ・メンテナンス)は西新宿を拠点に展開するスポーツバイクのメンテナンス、修理、カスタマイズ専門店です。
ちょうどジロ・デ・イタリアがクライマックスに向かっている時期ですね。CANYON(キャニオン)のフレームを使用するモビスター・チームのエースライダーであるキンタナ選手が総合優勝を目指し盛り上がりを見せています。
そんな中、先日CANYONのロードバイクであるULTIMATE CF SL のモビスター・チームカラーのオーバーホールを承りました。今回はその作業レポートをご紹介します。
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目次
カンパニョーロを使用したチームモデル
CANYONのロードバイク完成車にアッセンブルされるコンポーネントはシマノが一番多く、次いでSRAMが採用されていますが、このモビスター・チームモデルは、チーム自体がカンパニョーロを公式で使用していることもあり、カンパニョーロのコーラスに統一しアッセンブルされた1台です。
コーラスはカンパニョーロのコンポーネントのグレードの中では、スーパーレコード、レコードに次いで3番目の位置づけ。カンパニョーロの電子シフトであるEPSのコーラスグレードもリリースしています。
3番目と言えども随所にカーボン素材を使用し、かなりの軽量化を図っていますし、カンパニョーロの代名詞である高級感もしっかりと備わっています。
CANYONのカラーと言えばマットブラックが一番印象的ですが、このチームモデルはネイビーをベースにグリーンのさわやかなラインが走っていてまた違った魅力を感じますね。
オーバーホールの始まりはパーツの分解から
オーバーホールを始めていく上で最初に行うのがパーツの取り外しと分解です。コンポーネントやハンドル、ホイールをひとつひとつ取り外していきます。見た目はきれいに乗っていても、パーツをくまなく見返してみると意外と汚れが溜まっていることが多いのでしっかりケアします。
専用のヘッドセット調整システム
CANYONの純正パーツのの中でも特徴的なのがヘッドセットです。たいていのロードバイクフレームはフォークコラムの中にアンカーを埋め込みステムやハンドルを取り付けていきますが、CANYON のULTIMATE CF SL はアンカーを使用せず、ヘッドパーツのみで調整しステムを取り付けます。
ハブのグリスアップで回転性能を回復
オーバーホールで必ず行うのがホイールのメンテナンス。特にホイールの回転に大きく影響するハブの中はしっかりとケアします。こちらはカンパニョーロのユーラスというアルミ製のフロントホイールです。玉状になっているのがホイールの回転で一番重要と言っても良いベアリングです。
ユーラスはスチール製のベアリングを使用。古くなったグリスを取り除き新しいグリスを注入します。スチール製のベアリングは雨や水分が入り込むと錆につながる可能性があるためグリスは必須です。
こちらはリアホイールのハブを分解した様子です。ベアリングはフロント同様に左右ひとつづつに加え、スプロケットを取り付けるフリーボディに形状が異なるベアリングが1つ圧入されています。
ハブシャフトをアルミ製にすることでホイール全体の重量を抑えています。エントリグレードの完組ホイールの場合ここがスチール製が多く、重量が出る一因となります(その分コストはかからない)。
フレームをワックスコーティングで仕上げる
取り外した各部のパーツのメンテナンスが終わり、再度組付けする前に、フレーム全体をクリーニングします。今回は特殊な工程は踏まず、汚れを落とし、自転車専用のワックスで艶出し、コーティングを行っています。また、別途でガラスコーティングを施工することもできます。
ガラスコーティングを行うことで、目に見えない日々の小傷などを軽減する効果があるので、おすすめの作業です。オーバーホールの際に行う場合は、追加料金で税別4,000円で施工しています。
組み付け、納車
コンポーネントをはじめ各部のパーツを組み付けていきます。チェーンはまだしばらく使えるため、今回は交換せずにクリーニングのみでご対応しました。
お気に入りの自転車を大事に長く使い続けるためには定期的なメンテナンスもさることながら、年に1回程度オーバーホールをすることが大事です。自転車がきれいになるとより一層ライドが楽しくなるのは間違いないからです。
VIKINGではロードバイクを中心に随時オーバーホールを承っています。
作業期間:1週間~10日
基本工賃:25,000円~(パーツは別途料金)
ガラスコーティング施工:4,000円(税別)~
お見積りなど是非お気軽にお問い合わせください!
それでは。
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